日本人と貯蓄

日本人と貯蓄の関係を考える

日本以外の国の貯蓄事情

東京スター銀行の「日本、中国、アメリカの貯蓄に対する意識調査(2011年)」にはなかなか興味深いデータが見られます。その中にこの3国のうち、日本はあまり目的をもたないままに貯蓄しており、一番消費型で貯蓄などあまりしていないというイメージを持たれていたアメリカが、意外にもはっきり貯蓄の目的を持って消費を控えても貯めている、というのです。子供の教育費や旅行、趣味などのため、住宅取得のため、などの目的のはっきりしているもののための貯蓄に対しては、中国がTOPであり、日本は最下位です。

大和総研など他の統計でも、日本だけでなく世界的にも高齢化が貯蓄率の低下の原因のひとつに挙げられています。しかし同じように高齢化が進んでいるドイツでは貯蓄率の低下は見られていません。これに対して、年金に対する信頼感が高い国ほど貯蓄率は低くなっている、という相関関係を指摘している説もあります。ドイツは年金に対する信頼感は大変低いとのことです。しかし日本も年金に対しては、決して信頼感が高いとは言えないのですが、貯蓄率は低くなっています。その国の制度の問題なのか、国民性や気分的なものなのか・・・。

欧米人を配偶者に持っている人のネットの書き込みを読んでみると、お金を貯める「貯金」よりは資産を運用して利益を上げる「投資」のほうに積極的なようです。子供の学費などは、親がその為に貯金しておくというより、子供自身が奨学金を借りたり、学資ローンを組み自分で支払うという事が普通のようで、制度や親子の関係性の違いもあるようですね。これからどうなるかわからないことの為に貯金して、そのために今を楽しまないのはおかしい、という考え方だとか。

日本ではどれだけ貯めるかが将来の幸せに対する担保であり、欧米人は今現在を家族で楽しみ、よい思い出を作ることに価値を見出す、という考え方の差でしょうか。確かに日本人は、遊びがヘタだと言われますね。