日本人と貯蓄

日本人と貯蓄の関係を考える

日本人は貯蓄好きの投資嫌いか

日本人はどうも投資ということには、今一歩積極的になれないようです。カジノもそうですが、ギャンブル性のあるものにはどうしても肯定的になれないところがあるような気がします。「貯金が趣味です」と言うと、(おもしろくないかもしれないけど)何か地道で堅実そうに聞こえますが、「株が趣味です」と言ったら、「働かないでも一攫千金を夢見てんの」とみられそうですね。しかしそういっていながら宝くじはみんな買いますけどね。

世界でもきわめて高かった日本人の貯蓄率が、1990年代ぐらいからずっと下がり続けています。貯蓄が嫌になったのではなく、不景気で貯蓄へ回す余裕が無くなってきたという事が大きいようです。また貯蓄率が高かったころには、株式など投資に目を向ける人は少なかったとも言われます。特に大きく儲けたいと思う人以外は、貯蓄していれば十分だったのでしょう。日本人は安定志向で、あまり冒険を楽しむ人種ではないのかもしれません。

それが、最近の預金金利の低さは改善される気配もなくて貯蓄しても増える楽しみは少なく、銀行をタンス代わりにタンス預金をしているよう状態になっています。それに対して投資は運用によっては大きく利息を増やすことができます。インターネットの記事などを見ていると、安全に貯める事ばかり考えていていいのかと、そのことが少し見直されてきているようにも感じます。その背景には「貯蓄は美徳」と言っていた政府が、投資意欲を掻き立てるために個人でも買いやすい「少額投資非課税制度(NISA)」を導入して、2023年までの10年間毎年新たに100万円の非課税枠を設定し、税金面での優遇を発表したということもあるようです。

団塊の世代が定年退職し、後に続く若い人が少なくなっている昨今、貯蓄の伸びは期待できそうもありません。「貯蓄から投資へ」と政府は、今までとは方向を変えて推奨しています。今度は自分たちでしっかり目的を確認したり、調べたりしてから、取り掛かるべきでしょう。投資は、ただ貯蓄するのよりはずっとリスクが高いでしょうから。